債権回収
時効により消滅した債権による相殺の可否(民法508条の適用範囲)

第1 時効によって消滅する債権による相殺の規定 1 民法508条の規定・趣旨 民法508条は、「時効によって消滅した債権がその消滅以前に相殺に適するようになっていた場合には、その債権者は、相殺をすることができる。」と規定 […]

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債権回収
債権執行で競合する債権者の優劣は?誰がいつまで配当に参加できるか?

第1 はじめに ~ 債権執行の競合について 債権執行手続は、不動産執行のように登記簿で存在が明らかになっているものではなく、かつ、その手続も裁判所主導というよりもむしろ当事者(債権者)が主導していくイメージが強いと思いま […]

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債権回収
仮差押・仮処分の担保は?敗訴債権者の損害賠償(不法行為)責任

第1 損害賠償請求訴訟の判断構造(最判昭和43年12月24日) 最三小判昭和43年12月24日は、仮差押・仮処分命令の被保全権利が後の本案において存在しないものとされた場合における、仮差押・仮処分の申請・執行に及んだ保全 […]

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債権回収
消滅時効に注意!売掛金等の債権回収で時効の完成猶予・更新を利用する

第1 はじめに ~ 消滅時効とは 1 消滅時効の対象 消滅時効の対象になる権利は、債権と所有権以外の財産権です。 2 援用 一定期間が経過するだけで、自動的に権利が消滅するわけではありません。当事者が「消滅時効になってい […]

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【強制執行】不服申立ての方法~執行抗告、請求異議の訴え

第1 はじめに 強制執行手続において、どのような不服申立手続を取れるかを考える前に、債権の権利判断を行う裁判手続と、強制執行を行う執行裁判所が、手続的に別のものであることを理解する必要があります。 民事(強制)執行は、そ […]

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保全処分(仮差押・仮処分)の担保を取消す制度とは

第1 担保取消しの制度とは 繰り返しになりますが、民事保全手続において、違法又は不当な保全命令によって債務者に生じ得る損害の賠償請求権を賄うために、債権者は担保提供が必要となります。 【関連記事】 民事保全~裁判での権利 […]

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不動産競売の「配当」手続~競合する債権者、誰が参加できるか?

第1 配当を受ける債権者とは 1 配当を受けられる競合債権者について 配当を受けることができる債権者は、民事執行法87条1項を中心に記載されています。 2 配当への参加方法 そして、参加方法として、執行裁判所が登記などの […]

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財産開示手続・第三者からの情報取得手続の流れやメリットを解説

第1 財産開示手続・第三者からの情報取得手続とは? 訴えを提起し、せっかく勝訴判決を獲得しても、最終的に債務者より支払がなされなければ、判決も事実上の紙切れに過ぎないものとなってしまいます。 【民事裁判(訴訟)】の流れを […]

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債権回収
「民事調停」あらゆる紛争の解決に~手続の流れをわかりやすく解説

第1 調停とは? 1 調停の全体像 調停は、下図のように申立書を裁判所に送付してから、相手方と日程調整を行い、裁判所の調停室で期日が開かれます。 調停期日において合意ができた場合には、調停成立として「調停調書」が作成され […]

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